【欧州・海外サッカーニュース】ミラン(セリエA)を代表するマルディーニ家のメンバーがミラノから姿を消した。ミランは10日、FWダニエル・マルディーニを期限付きでエンポリへと放出したことを発表した。

ミランにおいて長年にわたって在籍してきたマルディーニ家のメンバーが不在となり、イタリアメディア『メディアセット』は「名家の終焉か」と伝えている。

ダニエルの祖父であり、ミランの主将でバンディエラだったチェーザレ・マルディーニ氏を筆頭に、ミランには、長年にわたってマルディーニ家のメンバーが所属していた。

だが、昨シーズン終了後にダニエルの父でレジェンドのパオロ・マルディーニ氏がテクニカルディレクター(TD)を退任。スペツィアでの期限付き移籍を終えてミラノに戻ったダニエルが、ミランにおける唯一のマルディーニ家のメンバーとなっていた。

だが、父パオロ氏が去った後のミランの新体制は、21歳のダニエルを再びレンタルに出すことを決断。10日、買い取りオプション&買戻し権利付きのローンでエンポリへ放出したことを、公式サイトを通じて発表した。

このためミランは、フロントやトップチーム、下部組織において、名家マルディーニのメンバーが誰もいなくなることになる。ダニエルの祖父チェーザレ・マルディーニ氏は、1954年にトリエスティーナからミランに加入。

12年間にわたってミラノでプレーし、1962-63シーズンのチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)優勝や4度のスクデット制覇などを達成し、クラブの歴史を綴ったほか、引退後はミランの指揮官を務めた経験を持つ。

2代目のパオロ氏は、下部組織に加入した1978年から引退する2009年までミラン一筋を貫き、5度のCL制覇や7度のリーグ優勝など、数々のタイトルを手にし、華麗なキャリアを築いた。2018年には、ディレクターとして古巣に復帰。裏方としても2021-22シーズンのスクデット獲得に貢献した。

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